<br> 雨のち風邪の日?<br>







雨のち風邪の日?






ピピッ



体温計の終了した音が聞こえる。



「何度だった?」



目の前にいたナルトが聞いてきた。

だから私は素直に答えた。



「38℃v」


「…はあ」



…うわっ、ため息だけですか



そしてトドメに一言。



「バカじゃねーの?」



かなり馬鹿にした様な感じで言われた。



いや、実際バカにしてんな。ナルトの奴



「うっさい、ナルト」



いつも、騒がしいが今日は静かに反論した。





なんで今のような状況に陥ったっていうと…自分のせいだし、畜生;




………




ー遡ること数時間前



「今日は、なにをしようかなぁ〜♪」



私はすごい浮かれていた。でも、それは仕方なくない?

数ヶ月ぶり(ジジイの陰謀で休みを貰えなかった)の休みだったんだから;



「よし、やっぱ昼寝にしよう!」



お決まりの言葉を呟いて、は自分の部屋から出て行った。



「ナルト〜私出かけてくんね」


リビングにいるナルトには声をかける。

と同じくナルトも今日は休みだったのだ。

しかし…。



「………」



ナルトは巻物に熱中していた。

の声が気がつかないほどに…。

「…ナルトくーん。今すぐ顔上げないと、それ破壊しちゃうよv」



その態度が気にくわなかったは笑顔で言った。



「!!」



バッ



ナルトは慌てて顔を上げる。



、お前物騒なこと言うなよ;しかも、どさくさに紛れて君付けしてんじゃねぇ!」


「だってナルト無反応なんだもん」


「だからってなぁ…。まぁいいや、気をつけて行けよ」



ナルトはに何かを言うのを諦めた。

なので、代わりの言葉を言った。



「?」



でも、はナルトが言った言葉の意味がわからなかった。

そして、が首を傾げていると、ナルトは答えをすぐに言ってくれた。



「出掛けんだろ?」


「ナルト聞こえてたの!?」



ナルトが聞こえていた事にはかなり驚いた。



「当たり前だろ。じじいじゃあるまいし」



ナルトは軽く呆れながら言う。



「…へぇ」



あやし〜



何気に失礼な事をは考えていた。



「なんだよ」


「いや〜なんでもないよ?んじゃ、行ってくる〜」


「…ああ」



ナルトはの態度に少し不審に思いながら見送った。






………






外に出てしばらく、は昼寝しやすそうな場所を見つけた。

そこは一面の原っぱで、隅の方に大きな木が立っていた。



「あそこで寝よう〜♪」



はそこで寝ることにした。

そして寝っころがると、そのまま眠りに落ちていった。



その数分後、雨が降ってきたことにも気付かずに…。






………






ー数時間後



誰かの声が聞こえる。



「…い!おい!起きろ!!」



でも、にとってそれは耳障りだった。

だから…。



「ん…うるさい…」



そう言ってはまた眠りに落ちていった。



「…のやろう」



の事を起こしに来た誰か…ナルトはの態度に軽く怒りを覚えた。



そして…。



ドカッ



鈍い音が周りに響く。



その音はナルトがに蹴りを入れた時のモノだった。

この蹴りでは当然起きた。

起きなきゃ、それはそれでヤバイと思いますが…。



「…っ誰だよ!!って、え?」



自分の事を蹴った奴には殺意を覚えた。

てか、実際に始末しようと顔を上げると、そこに居たのはナルトだった。

寝ぼけていたせいもあって、は困惑していた。



「ナルト!?てか、冷たっ!!」



それと同時に、自分の服がなぜかビショビショに濡れているのに気付いた。



「なんで、濡れてんの!?」



「(…うわぁ、こいつがここまでアホだったとは;)」



ナルトは呆れながらの事を見ていた。

そして何を思ったのかはとんでもない事をはホザキ始めた。




「ナルト〜いくら起きないからって水遁系の術使わないでよ!服ビショビショじゃん!」


「はっ?違げーよアホ!雨が降ってんだよ!!」


「は?雨?」



よく周りを見てみると、ざぁざぁ振りの雨が降っていた。



「え?あっホントだ;でもなんでナルトが此処にいるの?」



自分の勘違いなのはすぐに分かったが、なぜナルトがここに居るのかには不思議だった。

でも、その質問をしなければ良かったとは思った。

なぜかというと…。



「……それはだなぁ」


ナルトはに少し近づいて来た。



「?」



次の瞬間、ナルトに頬をつねられた。



ぎゅぅ



「それはだなぁ、誰かさんが雨降ってんのに帰って来ねぇからだよ」



ナルトが満面の笑みで答えた。



「イヒャイ…;」



そして、恐い;



は珍しくナルトに恐怖を感じた。



「まぁ、とにかく帰るぞ。そのまんまだと風邪引くし」



そう言っての頬を放した。



ハァ…痛かった



「うん」
は赤くなった頬を摩りながら言った。



そう言っては立ち上がった。

しかし…。



ストン



…はい?;



一度は立ち上がったが、はすぐに座り込んでしまった。



「おい、なにやってんだ?」



ナルトが聞いてくる。



…いや、私が聞きたい;



「ホラ」



グイ!



急に手を掴まれ引っ張られた。



「うわっ!」



驚いたが、ナルトのおかげで立てた。



「ありがとう、ナルト」


「ああ」



けど、また…。



ストン…



「?;」


ちゃーん。お前ふざけてる?」



ちゃん付け恐い!!;



「いやいやいや。ふざけてないから!何か足に力入んないの;」


「は?」


「は?じゃなくてホントに;」


「熱でもあんじゃねーの?」



そ…



ナルトは笑いながらの額に手をあて、自分の体温と比べた。



「……あったわ;」


「へ?」


「熱。しかも高いし」


「……」



…なんか、熱があると自覚したら、目の前がぼやけてしてきた



そんなことを考えていたら、そこで意識が途切れた。



「おい、!!」



途切れる寸前に、ナルトに呼ばれた気がするんだけど…






………






目が覚めたらベットの上にいた。



「…」


「あっ目覚めたか」



真上にナルトがいる。



「?」



一瞬自分がなんで此処に居るか分からなかったが、すぐに思い出した。



…あー倒れたんだっけ?



「たくっ急に倒れんなよ。」


「あっ…ごめん」


「それより、熱はかってみろよ」



「んー」



体温を測っている最中は目をつぶった。



…疲れたなぁ。てか、こんな筈じゃなかったんだけど;



内心は苦笑していた。



ピピッ



そんなことを考えていると、体温計の終了した音が聞こえた。

ーそして、最初に戻る






………






「たくっ、お前ホントバカだろ」


「何度も言うなよ;」


「だってよ〜普通気付くだろ?あんな大振りの雨降ってれば」


「アハハ;」



返す言葉がございません…



「まぁいいや。お粥作ったから冷めないうちに食えよ」



「へ?」


「なんだよ」


…ナルトって料理できたんだ



「なんでもないよ。それよりナルトに食べさしてもらいたいなぁ」



は笑顔で言う。



「ハァ!?」


「いいじゃん。だめ?」



の目は熱のせいで涙目のなっていた。

そんな瞳でナルトを見つめていると…。



「(…っそれは反則じゃねぇ?///)…1回だけだからな」



あっけなくナルトは降参した。



「わーい♪」



は素直に喜んだ。



「ほら」



ナルトがの口元にお粥を近づける。
「あーんってしてくれないの?」


「なっ///」



ナルトは驚いて反論ができなかった。



「サービス精神は大事だよv」


「…わーったよ。あ、あーん;///」



ぱくっ



「おいしい〜!」


「なら、よかった。もう自分で食えよ」



それだけ言って、ナルトは顔を真っ赤にさせながら部屋を出ていった。

一人になった部屋では…。



今度ナルトに他の物も作ってもらおうかな?

なんか風邪ひいたけど、たまにはこういう休日もいいかなぁ(笑)



と、そんな事を考えていた。






………






ー後日談



「あーやっと風邪直ったぁ♪」


「よかったな」


「ナルトが風邪引いたら今度は私が看病してあげるね!」



は笑顔で言った。



あれやって〜?これやって?(笑)



裏では色々考えていたが…。



「あ、ああ…(嬉しいげど、なんでだろう?素直に喜べねぇ…;)」



こうして、いつもの日常に戻っていった。




END






………




シケポさまこんな感じでどうでしょうか…?


一応相互記念の小説です!


駄文ですみません!!;(土下座)


でも、無理やり贈呈いたします;


えーと、返品は諦めてくださいませ?


相互ありがとうございます!!


これからも、よろしくおねがいします!


2007.3.28 知花