その始まりは 任務の内容からだった。
文を受け取ったナルトは任務の内容を見た。
「何だよこれーーー!!!!」
風 物 詩 を 堪 能 せ よ !
「おいじっちゃん!」
「ナルト、窓から入るなと何度も…」
「そんな事はどーでもいいんだよ!っつーか何だよこの任務!!」
さっき受け取った文を火影に見せる。
「ん?風物詩を堪能せよという意味が分からんのか?」
「ん?じっちゃん、俺の微笑みの意味、分かってんのか?」
火影の真似をしながらニコーと微笑んでいるナルト。
だが、その中身はドス黒く、渦巻いている。
火影は冷や汗を凄い量で掻きだす。
「まま、待て待て。確かに、お主にはフザけた任務かもしれんが、どーしてもと…」
「誰がだよ」
「」
語尾にハートマークが付きそうなくらいの気色悪い声。
スチャッと手にクナイを持つ。
「まままま、待て待て。本当に待ってくれ。
が、どーしてもと言うのじゃ。桜が見たい、とな。」
「桜ぁ?一人で見ればいいだろーが。」
ナルトはそれを聞くとクナイをホルスターに戻した。
それにホッと安心した火影は続ける。
「は、お主と行きたいんじゃと。」
「なっ…」
不覚にも赤くなってしまったナルト。
火影はニヤニヤ、ではなくニッコリとしていた。
「なんで、俺が…!」
「だって、たまには楽しまないと!」
奥から着物を着たが出てきた。
銀の髪が鮮やかになるような青の着物。
「おじーちゃん。どー?変じゃない?」
首を傾けて、ナルトの横に立つ。
「いいや。似合っておるよ。」
「そ?良かった。」
はにかむように微笑む。
一瞬ドキッとなったナルトは、に見えないように顔を逸らす。
「さて、ナルト。行ってくれるかのぉ?お主も着替えてな★」
「……拒否権は」
「ない。これ以上逆らうというなら………」
「チッ…分かった分かった。」
ナルトはそう言うと、奥に入っていった。
「良かったのぉ、」
「うん!」
しばらくするとナルトも袴を着ていて、
「行くぞ」と言いつつ、の腕を引っ張って強引に外に連れ出す。
「あわわ…んじゃ、行ってくる!」
「いってらっしゃい」
火影はにんまりと微笑んでそう言った。
「何処行くんだよ?」
ナルトは里の人たちが忌み嫌うので、今は暗部の姿に変化している。
お面は付けてないから、素顔丸出しで…。
「桜咲いてるなら、どこでもいいや。」
「ここら辺って咲いてたか?」
「さぁ?分かんない」
は微笑みながらそう言うと、ナルトは「はぁ…」とため息をついた。
その反応にムッとなったは、つまらない顔をした。
「あたしは、ナルトのそのつまらなさそうな顔を明るくしたいの。」
「…は?」
「だって、全然楽しくなさそうなんだもん。」
「………」
唖然とするナルト。
そんなことを言われたのは初めてだ。
そしてが「あ」と声を漏らした。
「ほら、桜の花びら!」
はそう言って空を指差す。
そこには儚く散っている無数の桜の花びら。
「…意外に近くにあるのかも!行こう!!」
はそう言って、ナルトの手を引っ張って走り出す。
ナルトはにされるがままになっていた………。
乱れる息を整えながら、二人は桜の木に辿り着いた。
誰もいない。回りは桜の木ばかり。
「すごーい!」
「…スゲェ…」
はともかく、ナルトまでもが声を漏らした。
不意にナルトはの顔を見ると、興奮しているのか少々顔が赤かった。
それにまた、ドキッとなるナルトは顔を逸らす。
「来て、よかったでしょ?」
「…まあな…」
そう言って桜の木を見上げるナルト。
それに満足そうに微笑む。
「…今日は、ありがと。」
「何だよ、いきなり。」
「だって、嫌がってたじゃん。最初」
「あ、あれは……」
「ショボい任務だから、でしょ?」
「……」
図星なのか、黙り込むナルト。
ナルトを見ていたは、桜の木を見上げた。
「でもね、たまには良いと思うんだ。息抜きっていうのも…」
「………」
「だって……貴方は生きてるじゃない。人間として。」
それを聞いた途端、体がビクッと震え、背中が真っ直ぐになった。
誰にも言われたことのない言葉だった。
はただ、ナルトの方を見て、微笑んでいた。
「……」
「ん?」
「…サンキュ、な…」
「んーん!お役に立てたなら結構!結構!!」
はそう言って笑った。
それにつられて、俺も久しぶりに、いや…初めて本当に笑った気がする。
桜舞い散る中で 願うんだ。
いつも俺の隣りには 君が居てください と。
だから君の隣りには いつも俺がいるように……。
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…こんなんが相互記念夢でいいんでしょーか!?(言うな
すいません、本当にすいません;;
こんなダサ超駄文は、好きにしちゃってください!!!
焼くなり、燃やすなり、腐るなり、絞るなり!!
それでは、失礼しました!!!
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