<br> いつかかならず!!<br>







いつかかならず!!











私の日課はナルトをからかって弄ること。

だけど…。



「ナールート」


「ん?」



前を向いていたナルトが後ろを振り返る。


それを確認してから私は言う。



「大好きv 」



ナルトの動きが一瞬止まったが、


何事もなかったかのように動き出した。


そして一言。



「…、お前さぁ。毎日毎日、同じこと言ってて飽きねぇ?」



ナルトは少し呆れた感じで聞いてくる。



「いいや、全然」


はというと間髪いれずに答えた。



「…………そうすっか」



ナルトはがっくりとうなだれていたが、私はそれを放置して叫んでいた。



「ってか、最近のナルトの反応つまんなーい!!

その、顔が真っ赤になってるとこが好きなのにぃ!!」


「どんな趣味だよ;(慣れってすごいよなぁ…)」



ツッコミ入れられたし。

若干、遠くを見つめていた気がしたがこの際放置だ。

ってか、ムカつくなぁ。絶対その顔を赤くしてやる!!



「…………」



後ろでなにかを決意し、燃えている彼女を見て彼は、



自分の方には火の粉が飛んでこないといいなぁ…と淡い期待を抱いていた。

まぁそんな願いはすぐにぐずれ去るんだが。






………






ガチャ…



「お邪魔しまーす」



時刻は早朝。

まだ、こんな時間に活動する人なんて、

あまりいないという時間帯。

それに暗部の達にとってはやっと寝れると時間帯だ。



眠い…。

ホントなら今頃、夢の世界に旅立ってるんだけどなぁ。



あまりの眠さに悪戯することを諦めようとする自分がいた。

だが、そこで一喝。



危ない危ない、ここまで来てなにを考えているんだろ。

せっかくここまで来たんだから、ナルトの真っ赤になった姿見なくちゃ!



そんな自問自答を繰り返しているうちに、ナルトの寝室の前にいた。

躊躇なくドアを開けるとそこは……。

物、物、物の山。



足場があるか、ないかという感じだった。



き、汚い…。後で片付けよう。



の部屋も充分散らかっているのだが、ナルトの部屋はそれ以上散らかっていた。



足音を立てないように、そっとナルトの方に近寄ると、

スー、スーと寝息を立てながら気持ち良さそうに眠っていた。



クス


気持ちよさそうに寝てんなぁ



その寝顔を見て、若干蹴りたくなったのは内緒ね(笑)



そしてそっと近づいて、私はナルトの上に乗った。



ギシッ…



ベットが軋む音がする。



…なんか、ハタから見たら、ナルトの事襲ってるように見えるよなぁ。

んーまぁ、半分当たってるけど…。



「んじゃ、いただきまーす?」



パチ



ん?パチ?



ふと、ナルトの顔を見てみると、

笑顔でこっちを見ていていらっしゃいました。



「……;な、ナルト君は何時から起きてたのかなぁ?」


「えーと、がこの家に侵入した時から?」



…最初からかよ



「んで、さんはこの家に何しに来たんですかねぇ?」



中途半端な敬語が怖いです;



「あ、あはは…ナルト君の唇を奪う振りをする為?」


「…ふぅん」



なにか、考えてるかわかんなくて怖いんですけど。

でも、今のうちに…。



「んじゃ、お邪魔しましたっ!!」



ガシッ!!



「何かな…?」



ナルトはその質問には答えず、素敵な笑顔を向けていた。

そして、グイっと自分の方に引き寄せたと思ったら、

今度は後ろに押し倒された。



「わぁっ!!」



と、言う声とともにドサっという音が聞こえる。



さっきとまるで同じなのに、一つ違うの立場が逆転したということ。



「ナルト君がなんで私の上にいるのかなぁ?」



冷汗がダラダラ流しながら、ナルトに聞いてみる。



「俺ばっかやられんのはシャクだから」



いやいやいや、私はまだやってないから!!;



そう思っている最中にもナルトの顔は近づいてくる。



「ま、待て!話せばわかる?」


「待てって言われて素直に待つ奴なんていねぇーよ(笑)」


「そん…んん!?」



私は最後まで言う前にナルトの唇で塞がれた。

それが離れたあと私は固まっていた。



「……///」



ナルトはそんなの姿が面白いのか、


声を押し殺して笑っていた。



「どうでしたか?」



ナルトはわざと丁寧な口調で聞いてきた。



「…ナルトのくせに生意気」


「意味わかんねぇし;」


「ってか、ナルトばっかズルイ」


「はぁ?」



はナルトの服の自分の方に引っ張と…。



ちゅっ



「ごちそうさまv」


「…」


ナルトは最初、なにをされたか解んないようだったが、

徐々にわかったようで見る見る顔が赤くなってきた。



「…っ!!」


それを見ても満足したようで。



「んじゃ、用もすんだし私帰るね〜」


「あ…ああ」



ガチャとドアがしまったと同時に。



「やっぱオレ、には勝てねぇわ…」



改めてそう実感した。






………






そしての方はと言うと、ドアの前で座り込んでいた。



あれぇ?どうしたんだろう;


何か顔がすごい熱いし///


それにしてもさっきのナルトー………。


あ、あははは、き、気のせいだよね!


うん、きっと気のせい!!



がこんな自問自答をしばらく続けていたのは内緒(笑)






………






久しぶりに書いたなぁ……


半年振り?それ以上かも(苦笑)


でも、久しぶりに書けて楽しかった


これはナルトの「待てって言われて、待つ奴なんていねぇーよ」


ってとこが書きたがために頑張った!