<br> 酒は飲んでも飲まれるな!<br>




酒は飲んでも飲まれるな!





これは1年前のクリスマスのお話…。



その時のは、まだ火影の家に住んでいた。



ー聖夜の夜中




「酒がのみたーい!!」



ナルトの家から突然そんな声が聞こえた。



『はっ?』



近くにいた、ナルトとシカマル突然の叫び声に当然驚いた。


そしてナルトが呆れた感じで聞き返した。



「…、もっかい言ってみ?」


「だーかーら、酒が飲みたいの!」



もう一回聞いてみても答えは同じだった。



『(聞き間違いじゃなかったか…。)』



二人は同時にそう思った。


そんな二人を無視しては話を続けた。



「てか、クリスマスだしシャンパンがいいなぁ。」


「そんな物体ねぇーよ。」


「つーか、その格好でクリスマスとか言うなよ;」



ナルトには突っ込まれ、シカマルには呆れ気味に言われた。



その格好?ああ!そういえば、任務のあとすぐ来たから血まみれだわ。



「まぁ、気にすんな?のも、のも!」


「〈人生諦めも肝心だよなぁ…。(遠い目)〉」


「〈…ああ。〉」



二人はすでに、になにを言っても無駄だということがわかった。




………




「で、肝心の酒はどーすんだよ。この部屋に酒なんておいてねぇーぞ。」


「ん?あーそれなら大丈夫!」


『?』


「この部屋の冷蔵庫の中に入れといたから。」


「は!?いつ入れたんだよ!」


「昨日かな?」


「………;」



このあと、いろいろ準備を進めていくとシャンパン以外にも食べ物とかも大量に見つかった。



「(計画的かよ…;)」



これをみたナルトの顔は軽く引きつっていた。




………



「んv美味しい!口当たりいいし、やっぱ任務のあとはこれだよね〜。」


「オヤジかよ。」



ナルトがボソッと言う。



「は?」


「ククッ」



隣からシカマルの笑い声が聞こえた。



「ナルトくん、それはさすがにひどくなーい?」


「どこがだよ。」


「強いていうならぁ、乙女をオヤジ扱いしたとこかねぇ。」


『はあ!?』



二人は本気で、驚いたような声を出した。


そして…



のどこが乙女なんだよ!」


「つーか、乙女ってガラじゃねぇーだろ。」



…コイツらシバこうかな。



「ひどっ、もういいよやけ酒してやる!!」


「(だから、それが乙女じゃねぇーだろ;)」



ナルトそう思っていた。




………



ー数十分後



はすでに出来上がっていた。


しかし、ふたりはその事に全く気づいていなかった。



、お前飲みすぎ:」


「うっさいわ、ほっといてよ。」



ポロッ



そう言ったの目から涙がでてきた。



『!?』



二人は、突然泣きだしたに焦った。。



、なに泣いてんだよ…;」


「お、おい;」



「だってぇなるととしかまるが、わたしのことオヤジあつかいしたぁ!!(泣)」



焦ったナルトはすぐにに謝った。



「悪かったって!だから泣き止めよ;」


「…ほんと?」


「ああ;」


「わぁ〜い、なるとダイスキ〜v」



ぎゅっ!



「ぅわっ!!;」



バッターン!!



急に抱きつかれたナルトはバランスがとれずに倒れてしまった。



「………;」



これを、一部始終見ていたシカマルは苦笑いをしていた。



「なると、ほんとスキだからね〜。」


「…それはいいから、早くおりろよ///;」


「やだぁ♪」


「シカマルも見てないで助けろよ!;」


「あー…がんばれ?」


「てめぇーっ!!」


「なると…キスしよ?」


「はっ!?///」



そう言っている間にもの顔がどんどん近づいてきた。



「な、なぁ?お前酔ってる?;」



ピタッ



ナルトの言葉にが止まった。



「(よっしゃ止まった!;)」


「わたし酔ってないよぉ?も〜いいよ。なるとのばぁ〜か!」


「はぁ!?酔っ払いに言われたかねぇーよ。」


「だから、酔ってないってば!」


「お前ら仲いいな。」



さっきまで、黙っていたシカマルが口を開いた



「シカマル〜てめぇ、やっと口を開いたと思ったらそれかよ…。」



ナルトから軽く殺気を感じた。



「アハハ…;ま、気にすんな!」



「しかまる〜ぜんぜん酒のんでないじゃーん!」


「は?」



ズポッ


次の瞬間シカマルの口の中にお酒が入っているビンを突っ込まれた。



「!!?」


「ほら、のめ〜!」


「ぷはっなにすんだ!」



なかの酒がなくなるとビンを外してもらう。


そして、すぐさまシカマルはに文句を言った。



「だってぇ、しかまる全然のんでないからv」


「十分飲んだわ!!」



珍しく、シカマルが大きな声をだした。


でもは、それ無視してまたシカマルの口の中にビンを突っ込んだ。



「ま、遠慮すんな!」



ガポッ



「!!(遠慮じゃねーよ!)」



これを見ていたナルトは最初笑っていたけど、だんだんシカマルに同情していた。


こんな、騒ぎが結局明け方まで続いた。


外では、雪が降っていた事に気づかずに…




………



…てか、ホントは酔ってないんだけどね〜。



というの本音はだけが知っていること。




………



ー1年後




今年も、クリスマスの時期になりました。


そして今年も、ナルトの家から叫び声が聞こえてきた。



「酒飲みたーい!」



がそういうと、二人は慌てていった。



『お前は酒飲むな!!』


「えーやだv」


「てか、お前酒弱いじゃねぇーか!」


「オレらが去年どんでけ大変だったと思ってんだ!」



ああ、あれね。まだ覚えてたんだ。



「大丈夫、大丈夫!さあ、飲もう!」


また強制的に飲むことが決定し、三人は飲み始めた。



ゴク



「(去年みたいのは、ホント勘弁してほしい;)」


「(やべぇ、逃げたい;)」



そんな二人を尻目には、ひたすら飲んでいた。



ー暫くして



「ねぇ」



びくっ



に声をかけられた二人は驚いた。



「なに驚いてんの?」



まぁ、大体予想はつくけどねぇ〜。



「あれ?酔ってねぇーのか…?」


「うん(笑)」


「でも、去年これくらいで酔ってなかったか?」



は飲みながら答える。



「アハハ、これ位で酔うわけないじゃーん。」


『?』


「てか、去年も酔ってないしねぇ…あっ;」



部屋の気温が一気に下がった気がした。



「…ほーう、あれが演技ねぇ。」


「その演技にオレらはひどい目にあったのか。」



二人は、口元だけ笑っていた。



「………(苦笑)」



は二人に軽く恐怖を覚えた。



…逃げようかなぁ。いや、逃げよう!



「アハハ…、んじゃ!」


「おいってめぇ!」


「まちやがれ!」


…だれが待つか(苦笑)



そう思いながらは木の上から二人の様子を見ていた。


そして空からは去年と同じように雪が降ってきた。



「ナルト!シカマル!(笑)」


「あっ!」


「なんだよ、木の上にいたのかよ;」


「あはは、まあね。ねぇ雪きれいだよ〜。」


「だな。」


「ああ。」



三人は暫く雪を眺めてた…。



来年のクリスマスも雪が降るといいなぁ。



はそんな事を考えていた。




Merry Christmas♪









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メリークリスマス!


皆さま、こんにちは!


クリスマスということで、ナルトの短編書いて見ました!


短編って意外と難しいものですね;


それでは、感想いただけると嬉しいです!