一賊の日常?〜バレンタイン編〜
一賊の日常?〜バレンタイン編〜
「なに作ろうかなぁ」
スーパーのチョコ売り場で悩んでいる少女が一人。
理由は今日がバレンタインデーだから。
「とりあえず、伊織ちゃんに軋兄と…微妙に嫌だけど…双兄でしょ。
あと絶対あげたい人は人識くんだ♪」
そう言って、また何を作るか考えだした彼女の名前は零崎月織だ。
でも、ほとんどの人が月織とは呼ばず、もともとの名前のと呼んでいた。
こんな普通の少女に見えるも、さすが【零崎】というだけあって彼女も殺人鬼だ。
だから、人を殺すことにもなんとも思っていない。
むしろ人を殺すのは、生活の一部だった。
ある意味は、人識や双識や軋識よりも…いや、一賊の中で一番容赦がない。
まぁ、今日はバレンタインなんでこの辺にしときましょうか。
はいつも人識達といるわけではなかった。
人識と同じで、1年中放浪の旅をしていた。
そして一定のペースで帰ってくるみたいな感じだった。
今回もそんな感じで帰ってきたのだ。
「よし、今回はチョコレートケーキにしよう(笑)」
は作るものを決めたようで、早速材料をカゴの中に突っ込んでいった。
そして会計を済ますと早速家に帰っていた。
………
「みんな早く帰って来ないかぁ」
チョコレートケーキを作り終え、ラッピングも終わらせはソファの上でゆったりしていた。
時間はまだ、4時位でまだ皆が帰ってくるまで暫らくかかりそうだった。
は徐々に眠くなってきて、気がついたら寝てしまった。
ー数時間後
「ちゃん、起きてくださいよぉ」
ん〜伊織ちゃん?まぁいいや…
一瞬伊織の声がした気がしたが、は無視してまた寝始めた。
でもすぐに、今度は軋識の声がした。
「!さっさと起きろっちゃ!」
今度は軋兄〜?でも、眠い…
軋識の声も無視して、は睡眠を続行した。
ここで起きたらまだ気持ちよく起きれただろう。
でも、世の中そう上手くはいかないもんで…。
次に起こしに来た人は双識だった。
「まったく、早く起きないさい。ちゃん」
今度は双兄〜?つーか、いい加減起きなきゃなぁ
そんな事を考えていたけど、まだ微妙に眠かったから寝ていたら双識がとんでもないことをほざきやがった。
「ちゃん早く起きないと、犯しちゃうぞ」
は?
が微妙に固まっていると、双識はどんどん近づいてきた。
「調子にのんな。クソ兄貴」
人識の声がする。
そしても慌てて起き上がった。
がばっ
「妹相手になにやってんのさ。この変態!!」
どかっ
はそう言って、双識をおもいっきり蹴り飛ばした。
突然の攻撃にあまり受身のとれなかった双識は壁に打つかって、そのまま気絶してしまった。
「まったく、レンはアホっちゃね」
「ホント、アホですね。てか、ただのバカ?」
「つーか、救いようがねーほどアホ。このままくたばっても平気なんじゃねぇ?」
三人は双識が気絶してるのをいい事に好き勝手言っていた。
「てか、大丈夫か?」
「んー平気だよ。それより、久しぶり。人識くん!」
「ああ、ひさしぶりだな。(笑)」
「あとで、いい物あげるね。」
「いい物?」
「あとでのお楽しみ〜v」
それだけ言って、は次々に声をかけていった。
「軋兄も久しぶり〜。てか、ただいま〜(笑)」
「、お帰りだっちゃ。今回は珍しく静かだったようっちゃね」
「あはは;伊織ちゃん久しぶり!いいお土産買ってきたよ」
「ちゃんお帰りなさいですぅ(笑)」
そして最後に
「双兄もただいま。いい加減気がついてんでしょ?」
「うふふ、やっぱり気がついてたようだね。」
「当たり前でしょう?そうそう、皆にプレゼントがあるんだ」
そう言って、は台所に向かった。
そして戻ってくると、包装されたなにかを持っていた。
「、それなんだ?」
人識が聞いてきた。
「バレンタインだからチョコケーキ!はい、人識くんv」
「あ〜さんきゅっ♪」
人識はすごい嬉しそうに笑っていた。
はははっ、良かったぁ。喜んでくれてる。
「なぁ、これ本……。」
人識がなにかを言おうとしてた気がしたが、はそれに気づかずに伊織にチョコを渡した。
「はい、伊織ちゃん♪」
「………。」
「え?私にもくれるんですか?ありがとうございます!」
「当たり前じゃん(笑)はい、軋兄も♪」
「、ありがとだっちゃ。」
「…………;」
「(あーあ、人識も哀れっちゃね)」
呆然と固まっていた人識を見て、軋識はそう思った。
そして、最後に
「はい、双兄にも」
「おぉ、ありがとうちゃん!!お兄ちゃんは嬉しいよv」
そう言いながら双識は、に抱きついてきた。
「どさくさに紛れてなにすんだ!クソ兄貴!!」
そう言ってはポケットからナイフを取り出して、双識を切りつけようとした。でも、すぐに
「ちゃんいくらお兄ちゃんが変態でも殺人はダメですよう」
伊織が止めに入った。
「伊織ちゃん、お兄ちゃんを変態扱いしないの;」
「ホントのことじゃないですか」
双識が伊織に注意するが、すぐに否定された。
「レンもその辺にしとけ。てか、。レンを斬ったら部屋が汚れるから止めろっちゃ。」
軋識も止めに入ったのでは素直に止めた。
その様子を遠くから見てた人識はが皆にチョコを渡してるところを思い出していた。
「(……ははは、傑作だっつーの;てか、虚しくなってきたわ;)」
と苦笑していた。
………
―夜中
は人識の部屋に向かった。
コンコン
「人識くーん今いい?」
「(ん??)ああ、勝手に入っていいぞ〜」
「お邪魔しまーす」
部屋の中に入って見ると、人識はベットの上で本を読んでいた。
「んで、なんか用か?」
本を閉じてから、人識が聞いてきた。
「うん、これお土産v」
はそう言って、人識にそれを渡した。
「それね〜使いやすくて意外と便利だよ」
が笑いながら言った。
人識がやっと包装紙を全部とてってみたら、それはナイフだった。
「おっナイフじゃん!!でも、なんか血付いてねぇ?」
人識が笑いながら聞いてきた。
「あはは、まだ付いてた?買ったときに試し切りしてみてさぁ」
「らしいな。でも、ありがとな!」
そう言って人識はニッコリ笑った。
さっきのことなんかすっかり忘れて。
………
が部屋から出て行ったあと、人識は貰ったチョコケーキを食べていた。
「甘くてうめぇv」
人識はケーキが気に入ったようで、笑顔で食べていた。
でもそれはケーキだけじゃなくて、ナイフの事もあった。
「やべぇ、笑いとまんねー」
口だけはちょっと困ったような感じだが、顔は嬉しそうだった。
「でも仕方ねーよなぁ」
そう言って、から貰ったナイフを見ていた。
………
そしての方も人識が喜んでいる所を思い出して、すごい嬉しくなった。
なんか、人識くんは他の誰よりも大事なんだよなぁ…なんでだろ?
も微妙に考えたけどすぐ止めた。
まぁ、いっか(笑)
案外それは恋の始まりかも?
………
一日遅れてバレタインフリー夢です!
いやぁ、零崎一賊をだしてみたんですが、口調が分かりませんね;
しかも即席だったで結構やばいわぁ…
こんな駄文ですが貰って下さる方がいればその人は神様ですね!
それでは!