占い+恋心
占い+恋心
私は小さい頃から占いが大好きだった。
それで今では占い部の部長までやってるの。
こんな地味で他に取り柄のない私だけど、最近好きな人が出来た。
ホスト部の常陸院 馨君。
彼は人気者だから遠くから見ていることしか出来なかったけど、あることをキッカケによくこの部に遊びに来てくれるようになった。
………
「、この頃悩んでるようだけど、どうしたの?」
部活の最中友達が聞いてきた。
「ん〜ちょっとね」
「もしかして、恋の悩み?」
ドキッ
いつもは鈍いくせに…;
私が顔を真っ赤にして下を向いていると
「ホントに?相手だれ!?」
答えるの嫌だったけど、言うまでしつこいと分かっていたので私は諦めて言った。
「…馨君…///」
「えっ馨君って、あのホスト部の?」
「…うん」
「それはまた、すごい人を好きになったわね。でもよくこの部に遊びに来るし、同じクラスなんだから頑張って!
「なにが頑張ってなの?」
突然後ろから声が聞こえたのも驚いたけど、その人物がさっきまで話題になってた馨だったからは尚更驚いた。
「馨君!」
「やぁ。ねぇ、なにが頑張れなの?」
馨がまた聞いてくる。
「あはは、なんでもないよ;それで今日は何を占ってほしいの?」
馨はに占ってもらおうとこの部によく来ていた。
「まぁ、とりあえずこっち来て」
と馨は占いをするために小部屋につれてきた。
「それで今日はなにをする?」
「じゃぁ恋占い」
「馨君好きな人いるの?」
私はドキドキしながら聞いてみた。
「うん、だからその娘が僕の事どう思ってるか占ってほしいんだ。」
「わかった」
は泣きたくなるのを必死に堪えて、占いを続けた。
「え〜と、その娘も馨君が気になるみたいだけど、関係が壊れるのが嫌みたい
でも、時期がきたら上手くいくから安心して!」
その結果を聞いて馨はすごいホッとしたようだった。
「よかったぁ、ありがとう!!」
そう言って、馨はに抱きついてきた。
「わっ!!」
はすごい驚いた。
「ホントありがとな!!たまにはホスト部にも遊びに来てよ!」
そう言って馨はホスト部に帰っていった。
「アハハ…失恋か…」
がポソッと呟く。
しかし、その声は誰にも届かなかった。
………
あの日からは家に引きこもった。
なにもやる気にもなれなかったけど、ずっと馨のことを考えていた。
「ある時期ってバレンタインだよね…。その娘と両思いみたいだし、上手く言っちゃうだろうなぁ
あー諦めなくちゃいけないよなぁ…でも」
どうせ諦めるなら、告白してからの方が楽かも
は馨に振られてもいいから告白しようと思った。
「私もどうせなら、バレンタインに告白しよう!!」
はそう決意した。
………
ーバレンタイン当日
は珍しくおしゃれをしてみた。
これを見た友達には
「こうも変わるもんなの!?てか、すでに別人でしょ!!」
とかなり驚かれた。
そしてホスト部の部室につくと、ドアを開けた。
ガチャッ
『いらっしゃいませ』
へぇ、ホスト部ってこうなってるんだ…
は素直に感心していた。
今日はバレンタインということもあってかなり混んでいた。
「美しいお嬢さん、今日は誰をご指名かな?」
声を掛けてきたのは須王先輩だった。
「あっえーと」
「なんなら、俺にしてみる?」
「へっ私は;」
「ちょっと殿〜人のお客までとらないでよ」
後ろから声がして、振り向くとそこには馨君がいた。
そして、私の手を掴むと自分の席まで連れてってくれた。
「来てくれたんだ(笑)」
「えっ馨君私だってわかったの?」
「当たり前じゃん。てか、間違えようがないでしょ;」
「いや、友達が別人だって騒いでたから;」
「(あー友達の言ってる意味も分かるけどね)」
「それで馨君話があるんだけど…」
「ん?なに」
「私、馨君が好き!馨君が誰を好きでも気持ちだけは伝えたかったから。んじゃ」
そして、は席を立って出て行こうとした。でも
ガシッ
「ちょっと〜いい逃げしないでよ」
「だって、結果は分かってるし;」
「てか、僕ものこと好きなんだけど」
「はい!?」
は驚きのあまり変な声がでた。
「えっ、だって好きな人がいるって…」
「だからそれがなんだってば。それよりチョコくれないの?」
「あっチョコ忘れてた;」
「ふ〜ん、まぁチョコよりいい物貰うよ」
そう言って馨がにやっと笑った。
「ねぇチョコよりいい物ってな……」
が最後まで言えなかった。
ちゅっ
馨に唇を奪われた。
「!!」
「ごちそうさまv」
そう言って馨は笑っていた。
………
バレンタインフリー夢第2弾!!
今度はホスト部ですね!
てか、もう数日立ってるんですけどね;
まぁこんな小説ですが、貰ってくださる方がいたらマジ感謝です!!