<br> 5話<br>







5話




ー現在



「…(軽くアイツに同情するわ)そいつ友達だったんじゃねぇの?」


「一応ね?でも、殺されたのは自業自得でしょ。

ってか、向かって来たのは向こうだし〜?」


「(容赦ねーな。おい;)そいつ何人殺ったんだ?」


「んと、15人くらい?」


「ふーん。素人の癖に結構やってんな。」



人識は妙に関心したあと、嫌な笑みを浮かべながら自分を呼んだ。



「それにしても。プロの殺人鬼だったんだぁ〜」


「…アハハ;」


「それにお前、裏では【血桜】って呼ばれてんだろ?」


「っ!?なんで人織がその名を知ってんのっ!?」



私は驚きのあまり、人識の顔を凝視する。

しかし、人識は気にせず話を続行した。


「裏の世界じゃ結構有名だぞ。

殺す奴の血が、桜の花びらが舞ってるように見えるって」


「いつ気付いたの?」


「んー初めて逢った日?そういえば、こうゆう殺し方する奴いたなぁって思い出して。んで、今の話聞いて確信した。」



…はは、やっぱ裏の世界ってやっぱ凄いなぁ。

でも、人織にはその名を知ってほしくなかったな。



私はボーとしながら、人識の話を聞いていた。

(いや、実際は聞き流してたけど)



「お前に合ってんな…って、どうした?」



人識はの表情が暗くなっているのに、気付いて聞いてみた。



「…別に」


「(全然、別にじゃねーじゃん;)ってかなに泣いてんだよ?」



私は人織に言われて、始めて自分が泣いてる事に気がついた。



「あれ?変なの。なんで泣いてるんだろう?涙止まんないや…」



目から涙がぽろぽろと落ちていった。



「ホント、どうした?」


「大丈夫、大丈夫」



は笑いながら言う。

が、次の瞬間。

グイッと腕を引っ張られる。


ぎゅ…



気付くと、は人識に抱きしめられていた。


「!?」


「大丈夫じゃねぇじゃん…」



私は抱きしめられて始めて気が付いた。

自分が人織に、どんどん惹かれていることに…。



「…知ってほしくなかった」


「は?」


「人織には【血桜】のことを…知ってほしくなかっ…た」



涙がどんどん溢れてくる。



「私、人織の事が好き…。だから…」



最後まで言えなかった。

いや、言わせてもらえなかった。

人識の唇が私の唇を塞いでいたから…。

そして、離れると人識は言った。




「俺もの事が好きだし。【血桜】のお前だって好きだぞ。だから心配すんな」


「…うん」






………






「ってか俺、もうお前が人殺すとこ見てるんだから

気にしなくていんじゃねえの?」



「あっ!!…いや、うん。そうなんだけどね。

さっきは、なんか知ってほしくなかったんだよね」



がそう言った瞬間、人織が意地悪く笑った。

そして…。



「なに、ちゃん。そんなにも俺のこと好きなの?」



と、ほざきやがった。



「………」



…くそう。ホントのことだから言い返せねー;



「かははっ傑作」


「…うぅ;」


「そういえば、



なんか嫌な予感がする…。当たんない事を願おう。…うん。



「なに?」



しかし、の願いは哀しくも崩れ去った。



昨日言ったよな?『えっちぃ事は好きな人と』って」


「…たしか?」


「だからぁえっちぃことしようぜっ♪」



…やっぱり;



「あははっ。ねぇも少し先でよくない?」


「ダメv」



間髪いれずに言われた。



このあと、私がベットに連行されたのはいうまでもない…。



…まぁ、いっか?



END



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………



お待たせいたしました!


やっと、完結してくれてホッとしています。


…ってか、前の更新から何か月たった?;


これから暫らくは、短編にしよう〜♪


自分にはその方が気が楽(笑)



それでは、ここまで読んでくれてありがとうございます!!