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―数日前
任務の帰りは荷物と部屋のことで火影の所に向かった。
「じーちゃん、任務終わったよ〜」
「おーご苦労じゃったのう。そろそろ江狐と蒼鹿も来ると思うぞ」
「あの、二人同じ任務だもんね。あっそうそう、じーちゃんに言うことあったんだ」
「なんじゃ?」
「ナルトの家と隣の部屋をくっ付けてほしいんだ。そうしたら広くなるでしょ
あと、荷物片付けておくから持ってきて」
「うむ、わかった。お主らが任務のときやっておく」
「ありがと、じーちゃん」
ガラッ
二人がそんな会話をしていると、突然窓が開いた。
ガラッ
「じっちゃん、任務終わったぞ〜」
「お帰り〜江狐、蒼鹿!!」
「あれ?任務終わらすの早くねーか?」
「気のせい♪そうそう、ナルトの家と隣くっ付けてくれるって」
「あーわかった」
「んじゃ、私先帰るね〜」
「また後でな」
「またな」
「気をつけて帰るんじゃよ」
江狐、蒼鹿、火影の順にに声をかけて言った。
ー数日後
「い、起きろ!!」
「…ナルトうるさい」
「…はぁ、お前昨日は何時まで片付けしてたんだよ;」
リフォーム業者と自分の荷物が来て以来、は遅くまで片づけをしていた。
「ん〜6時まで?」
は疑問系で言った。
「(なんで疑問系なんだよ;)つーか、お前いい加減ぶっ倒れるぞ;」
「大丈…夫。片づけならもう終わった」
「へぇ、良かったじゃん。まぁ説明会あるから後から来いよ」
「うーん、わかった」
それだけ言ってナルトは部屋から出て行った。
でも、結局この数十分後に目を覚まして、はアカデミーに向かった。
教室の前にやっとつくと、は眠くてその場で止まっていた。
ふわぁ、眠いなぁ〜
でも、すぐに動き教室のドアを開けた。
ガラッ
がドアを開けたとき、ちょうどナルトとサスケがキスをしている最中だった。
そして、それを見たサクラがナルトをボコボコにしていた。
まぁ、影分身だったけど…。
でも
やばい、笑える!!
が下を向いて笑いを堪えていると、シカマルが目の前に来ていた。
「<よう、なに下向いてんだ?>」
「<あっシカマルおはよー。なんか、今笑ったら止まんなくなりそうでさぁ。いやぁ、まいったね(笑)>」
「<オレには楽しくて仕方ねーって顔に見えるけどな(笑)>」
「<あはっバレた?さ−て、ナルトをからかってくるか♪>」
「<程々にしとけよ>」
「<うんv>」
一方ナルトはというと
「(あぶねー。間一髪、間に合って良かった;)」
ナルトは心からそう思った。
そして分身と交代すると、ちょうどが声を掛けてきた。
「ナルト〜<おはよう、ナルト君>」
「あれ?いつ来たんだってば?<あー来たんだ>」
「今だよ。…それより、私よりサスケの方が良かったんだね」
ぽた…
そしての目から涙が零れた。
「<はい?>さん!?;」
「ごめんね。ナルトに好きな人がいるって気付かないで…」
「、誤解だってばよ!てか、その前にオレらなんもないじゃん!!<おい、!>」
「ごめんね…」
は、そのままどこかに走り去ってしまった。
「<お前、爆弾投下してどっか行くんじゃねーよ!!>」
ナルトの絶叫が教室中に響いた。
まぁ、隠話だったからと、シカマル位しか聞こえていないが。
これを聞いていたシカマルは苦笑いをしていた。
「ナールートー」
ゾッ
後ろからどす黒い声が聞こえた。
ナルトは慌てて分身と交代した。
「なに、女の子泣かしてんのよ!!」
ドカッ
バキッ
ナルトはクラス中の女子からボコボコに殴られていた。
はその様子を木の上から爆笑しながら見ていた。
………
「今日から君達はめでたく一人前のにんじゃになったわけだが…」
「<…くくっナルト大丈夫?(笑)>」
「<…大丈夫?じゃねーよ!!よくも爆弾投下して、さっさと逃げやがったな!!>」
「<あはは、まぁ気にすんな?>」
「<お前は少しは気にしろよ;>」
イルカは二人に話を無視されていると知らず話を続行していた。
「…今後は三人一組と四人一組を作り…各班ごとに1人ずつ上忍の先生が付き
その先生の指導のもと任務をこなしていくことになる。」
「(ちィ…三人一組か足手まといが増えるだけだな…)」
「(絶対!!サスケ君と一緒になるわよ!!)」
「<ナルトは誰となるか知ってる?>」
「<いや、聞いてからの楽しみにしとけって言われた>」
「<ナルトもかぁ。あーナルトとシカマルと同じ班がいいなぁ>」
「<だよなぁ(笑)>」
「班の力のバランスが均等になるようこっちで決めた」
『えー!!』
いろんな子のブーイングが聞こえたが、イルカは無視して班を言っていった。
「…じゃ、次7班。春野サクラ…うずまきナルト!…うちはサスケ。この班は四人で最後に」
「イルカ先生!!よりによって、優秀なこのオレが!何でコイツと同じ班なんだってばよ!!」
「サスケは卒業生27名中一番の成績で卒業。ナルト…お前はドベ!
いいか!班の力を均等にするとしぜーんとこうなんだよ」
「フン…せいぜいオレの足引っ張ってくれるなよ。ドベ!」
この言葉に反応したナルトが
「なんだとォコラァ!!」
と言っているのを、は笑いながら見ていた。
横ではサクラの止める声が聞こえたが。
あはは、ナルトも大変だねぇ。私には出来ない芸当だわ(笑)
横ではサクラの止める声が聞こえた。
「いいかげんにしなさいよ。ナルト!!」
「フー(…ま…どうにかやっていけそうかな!ナルトの奴も…)
じゃ、みんな午後から上忍の先生達を紹介するから、それまで解散!」
どこか安心したようにナルトを見てから、イルカは教室から出て行った。
………
お昼休み、は一人でその辺を散歩していた。
「なんか、ちょうどいい木ないかなぁ」
そんなことを呟きながら、しばらく歩いていると
ベンチの近くに大きな木があるのを見つけた。
「わ〜い、あそこで寝よう♪」
―数十分後
が気持ちよく寝ていると、下の方から話し声が聞こえてきた。
「そろそろ集合だ。ナルト達はどこ…」
「まーた、またぁ話し逸らしちゃってー、ナルトなんてほっときゃいいじゃない
サスケ君に絡むばっかりでさ!やっぱりまともな育ち方してないからよ。アイツ
…ホラ!アイツ両親いないじゃない!?いつも一人でワガママしほーだい!!
私なんかそんなことしたら親に怒られちゃうけどさ!
いーわーねーホラ!ガミガミ親に言われることないしさ」
サクラが話しているのを、は木の上から黙って聞いていた。
…アンタになにがわかるんだよ
が上にいることに気付いておらず、サクラは話を続けていた。
「だからいろんなところで、ワガママがでちゃうのよ」
「………」
はこの一言で下に下りた。
スタッ
『!!』
が木の上から降りてきて二人は驚く。
「あれ?今まで何処にいたの?」
サクラが聞いてくる。
「ん?木の上(笑)」
は笑顔で答えた。でもすぐに
「それよりさぁ…」
周りの雰囲気が変わった気がした。
「アンタになにがわかんの?ナルトがいる場所がどんなところか知ってる?」
「?」
いつも、笑っているがとても冷たい目で自分を見てきて、サクラは戸惑う。
「ナルトの事なんにも知らないくせに、知ってるような語んな
アンタみたいのが一番ムカつく」
「………」
それだけ言って、は教室に向かった。
くそっ気分悪いなぁ。早く教室行って寝よう♪
………
教室のドアを開けると、そこにはナルトがいた。
「あっナルト」
「よう、てかさぁお前言い過ぎじゃねぇ?(笑)」
ナルトが聞いてくる。
「サクラのこと?」
ナルトどこで見てたのかねぇ?
はふと気になった。
「ああ」
「あれは言い過ぎじゃないよ。つーか、言い足りない」
「(足りねーのかよ;)…でも、サンキューな」
「あはは、どう致しまして?」
一方
「(【一番ムカつく】【うざいよ】かぁ…。ナルトもこんな気持ちだったのかなぁ…)
次からは、もう少しやさしくできるかな。私…」
こうして新しい生活が始まっていく
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………
はい、下忍編の始まりですよ〜
やっと原作沿いっぽくなってきましたね
…長かった;
今度からは感想もちゃんと書いてみようかなと思いました。
それでは、駄文にお付き合いくださいませ(笑)