6話
6話
「ナルト…景気よく毒血を抜くのはいいが…」
「……」
どくどくと流れ続ける血。
「それ以上は…出血多量で死ぬぞvマジで」
アハハハッ。やっぱ好きだわぁ。カカシ(笑)
カカシが担当上忍で良かった〜♪
「……!!!ぬぉぉ!ダメ!それダメ!
こんなんで死ねるかってばよ!!イヤー!!助けてセンセー!」
カカシの言葉にナルト、すごい焦ってるし。
ってか、演技と分かっててもスゴイよ。
「センセー!早く早くっ!!」
「分かったから、早く手をだせ。手当てできないから;」
「あっ手当なら私がやるよ〜」
シバかないといけないし〜?
と、裏では恐ろしいことを考えているちゃん。
「あ、そう?んじゃ、。よろしくね」
「うん!」
は満面の笑みで答えた。
………
ナルトの手当てを始めると。
「ナルト!アンタって自虐的性格ねそれってマゾよ!」
「サクラもそう思う!?」
「絶対そうだと思うわ!」
あはは〜サクラはサドだよねぇ。
「だよね〜。や〜いマゾ♪」
「ヒデーよ!!、サクラちゃん!;」
「………」
それを無視して私は傷口を見る。
……あっ、やっぱ傷口治りかけてる。九尾の力…ねぇ。
「!あのさ!あのさ!……オレってば大丈夫?ってば、やけに真剣」
「………」
焦っているナルトを見てるのが楽しくて、もうちょっとからかってみたくなった。
「…あー言っていいのかなぁ」
「なにが!?」
「この傷口…」
「。早く言えってば!!」
ナルトは悲痛な声をだしている。
…そろそろいっかなぁ?
私はニヤッと笑ってから答えた。
「なんともないよv」
「はっ?」
ポカンとした顔をしている、ナルト。
「はい、手当終了〜♪」
「…あー!!ウソついたな!!」
「あはっv」
さて、次は〜。
………
「〈ナ〜ル〜ト〜君〉」
「〈なんだよ。つーか、君付けすんなや〉」
っだよ。ケチ〜。
「〈ナルトって、マゾだったんだね(笑)〉」
「〈なっ!?〉」
「〈お望みなら私がやってあげたのに〜〉」
「〈てかオレはマゾじゃねぇーよ!〉」
「〈あとでシカマルに話さなくちゃ〜♪〉」
「〈聞けよ!人の話!!〉」
「〈うるさいよ。バカナルト〉」
「〈?〉」
急にの雰囲気が変わり、ナルトは戸惑う。
「〈…ナルトがマゾじゃない事くらい知ってる。
付き合い長いし。
でも、だからって急にあんなことしないでよ!!
九尾が居てすぐに治るのは知ってるけど、やっぱ心配になるよ〉」
『〈………〉』
黙る二人。
特には…。
私…結構恥ずかしいこと、口走ってなかったっ!?
うわぁ;ナルト黙ってるし…。
沈黙辛い!!
なんでも、いいから言ってよ〜(泣)
と、テンぱっていた。
すると、今まで黙っていたナルトが口を開く。
「〈あー〉」
「〈?〉」
「〈…ごめん〉」
「〈!!〉」
…驚いたぁ。でもね…ナルト君。
謝って済んだら、警察いらないんだよ?(笑)
「〈ふふ、これで許してあげる〜〉」
「〈は?〉」
ガシッ
ドコッ!!
周りに鈍い音が響く。
がナルトに膝蹴りを喰らわした音だった。
「〈…っ!!急になにすんだよ!〉」
「〈ちゃんを心配させた罰さv〉」
「〈…だからって(…何も蹴ることねぇだろう?つーか、オレ謝ったじゃん;)〉」
「……先生さんよ」
とナルトが漫才を繰り広げていると。
今まで黙っていたタズナが話し出した。
「ちょっと、話したいことがある」
………
「すごい霧ね。前が見えない!」
「そろそろ、橋が見える。その橋沿いに行くと波の国がある」
「うひょう!でけェー!!」
「コ…コラ!静かにしてくれ!この霧に隠れて船出してんだ。
エンジン切って手こぎでな。ガトーに見つかったら、大変なことになる」
その言葉を聞き、ナルトは慌てて自分の口を塞ぐ。
『……』
………
ー少し前に戻って
「先生さんよ。ちょっと話したいことがある。…依頼の内容についてじゃ…。
…あんたの言う通り、おそらくこの仕事は、あんたらの゛任務外゛じゃろう…。
……実はわしは超恐ろしい男に命を狙われている…」
「超恐ろしい男…?」
「………」
「…誰です?」
「…あんたらも、名前ぐらい聞いたことがあるじゃろう」
「………」
タズナは一拍置いてから、男の名前を言う。
「海運会社の大富豪、ガトーという男だ!」
「!え…!?ガトーって……。あの、ガトーカンパニーの?世界有数の大金持ちと言われる…!!?」
「そう…。表向きは海運会社として活動しとるが、裏ではギャングや忍を使い、
麻薬や禁制品をの密売…。果ては企業や国ののっとりといった悪どい商売を業としている男じゃ…。
一年ほど前じゃ…。そんな奴が波の国に目をつけたのは…。財力と暴力をタテに入り込んできた奴は、
あっという間に、島の全ての海上交通・運搬を牛耳ってしまったのじゃ!
島国国家の要である交通を゛独占゛するガトー…。
そんなガトーが唯一恐れているのが、かねてから建設中の…あの橋の完成なのじゃ!」
タズナが言い終わると、みんな黙っている。
そして、最初に口を開いたのはサクラだった。
「…なるほど…で!橋を作ってる、オジサンが…邪魔になった訳ね…」
「じゃあ…あの忍者たちはガトーの手の者……」
「……」
「アハハ〜ナルト。マヌケ面になってるよ(笑)」
「うるせーってばよ!」
「しかし、分かりませんね…。相手は忍びすら使う危険な相手…。なぜ、それを隠して依頼されたのですか?」
「波の国は超貧しい国で、大名ですら金を持っていない。
もちろん、ワシらにもそんな金はない!高額なBランク以上の依頼をするような…。」
…ん?ちょっと、まてよ。じーちゃんが、この事に気付かないはずないよね?;
「まあ…。お前らがこの任務をやめれば、ワシは確実に殺されるじゃろう…。
が…、なーにお前らが、気にすることはない。ワシが死んでも10歳になるかわいい孫が一日中泣くだけじゃ!!
あっ!それに、わしの娘も木葉の忍者を一生恨んで、寂しく生きていくだけじゃ!」
『……』
みんなの顔が引きつる。
「いやなに、お前達のせいじゃない!」
『(まさに最悪の依頼人だ…)』
その場に居た全員がそう思った。
そして、カカシが口を開く。
「ま!…しかたないですね。国へ帰る間だけでも、護衛を続けましょう!」
「〈…ナルト〉」
「〈…ん?〉」
「〈この任務、じーちゃんにハメられた;〉」
「〈……やっぱな。あの狸が気付かねーはずないもんな〉」
表向きはこの辺の任務を片付けて?裏ではこの任務を助けろと?
『〈………〉』
ちらっ
二人はふと、タズナを見る。
「(勝った!)」
と、いう表情をしていた。
『〈…はぁ〉』
タズナのそんな表情を見て、二人は同時にため息を吐く。
「〈絶対じーちゃんに、ポケットマネーを出させよう!!〉」
「〈スゲー;〉」
「〈タダ働きなんて真っ平!〉」
「〈確かになぁ〉」
「…まぁ、行きますか」
前の方からカカシの声が聞こえる。
さて私は…。
みんなに気付かれないように分身と入れ替わる。
そして木の上に行き、みんなが去るのを待っていた。
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………
微妙に話進んでる?
いや、全然進んでませんね;
もっと早く打てるようになりたいわぁ