<br> 1話<br>



1話




そこに居たのは、自分より年下っぽい少年だった。


しかし、どこか普通の人と違う雰囲気を持っていた。



…なんか、いーちゃんに似てるなぁ。



私はどこか遠くの方で、そんなことを考えていた。



「いつから見てんの?」



少年はちょっと考えてから、素敵な笑顔で言いやがった



「アンタが壁に押さえつけられてるとこらへん?」


「助けろよ;」



は、少し苦笑しながら言う。



「なんか、邪魔しちゃいけなそうな雰囲気だったし?(笑)」


「………。」



…やばっ殺したい。



がそんなことを考えてると、知らずに少年は話しかけてきた。



「コイツ、知り合いなんじゃねぇの?」


「へっ?あー生きてる最中はね。それに私、肉の塊なんて興味ないし(笑)」


「かははっ傑作だ。」



少年は楽しそうに笑っている。



「……。」



変わった笑い方…。でも、笑顔が良く似合うなぁ。



「あっ!」



一通り笑い終わったあと、少年はなにかを思い出したように口を開いた。



「零崎 人識 それ、俺の名前な。」


「そういえば、言ってなかったねぇ。私は


『これから、よろしくな(ね)!(笑)』



二人は同時に、同じ事を言う。


それが何故か面白く二人は笑った。




………




その日はそこで別れた。


でも、すぐ次の日には再会した。


今度は、アイツの本性も知って…。










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