2話
2話
ー次の日の夜
あー今日も帰るの遅くなっちゃったなぁ。
早く家につきたい…。
がそんな事を考えていると、突然背筋に殺気を感じた。
殺気…だよね?はぁ…疲れてるのにな〜(苦笑)
でも、楽しいからいっか♪
は、ポケットからサバイバルナイフを取り出すとすぐに後ろを向いた。
「ねぇ、君が最近よく現れる通り魔?」
「……。」
は相手が何かを言う前に、最初の一撃をする。
ザッ!
「!?」
それは腕に掠っただけだったけど、相手はかなり驚いた。
まさか一般人がサバイバルナイフを持ち歩いてるとは思わなかったし、
油断しているとはいえ、自分にかすり傷を与えてくるとは考えもしなかった。
でも、今度は相手の番だった。
キンッ!
ザクッ!
あたりに、血の臭いが充満した。
「…っ!」
はその攻撃で、地面に倒れた。
相手は、にトドメを刺そうと馬乗りになった。
その瞬間、月明かりで相手の顔が見える。
それを見たは、軽く苦笑いしながら相手に言う。
「人識くーん、なにか私に恨みでもあるのかぁ?;」
ピタッ
そういった瞬間、トドメを刺そうとした彼の手が止まった。
「…?」
そう聞いてくると、今まで辺りにあった殺気が消えた。
「やっと気付いてくれたねぇ。とりあえず私の家まで来てくれない?通り魔くん(笑)」
「………(苦笑)」
人識はひたすら苦笑いをするしかなかった。
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