<br> 3話<br>



3話




の家についてまずやった事が怪我の処置だった。



「いったーい!!」



部屋にの叫び声が響く。



「うっせーなぁ、少しは静かにしろよ。」



人識がうざったそうに言った。



「大体、他人と間違えないでよ。」


「それについては、さっきから悪かったって言ってんじゃん;」


「だってさぁ、太股パックリ割れてんだよ!!」


「それを言うなら、俺の腕だってあんま変わんねぇよ。」



人識が冷静にツッコミをいれる。



「うっ…;」



この一言にはなにも言えなくなっってしまった。


それは、さっきが出した一撃はかすり傷ではなく致命傷だったからだ。



「ごめんね。」



は素直に謝ることにした。


そして、この謝罪に対して人識は軽く驚いた。


まさか、が素直に謝ってくるとは思わなかったからだ。



「…あー俺の方こそ悪かったな。」



少し恥ずかしいのか下を向いていたけど、そんな人識の態度がは嬉しかった。



素直じゃないなぁ(笑)




………




ー処置が終わって



人識はふと思った事をに聞いてみた。



「なあ、って一般人じゃないだろ?」


「アホか!私は普通の一般人だ!」



人識の質問には即座に否定した。



「いや、普通の一般人はサバイバルナイフなんて持ち歩いてないし、人を殺したりしねぇよ。」


「…うっ、でも、どれも正当防衛じゃん!!」


「俺のはそれで通じるけど、昨日のは無理だろ。」


「…そういえば、人識って殺人鬼だったんだね(笑)」



は苦し紛れに話を変えてみることにした。



「あれ?言ってなかったっけ?」



人識はその話に乗ってくれてはホッとした。



「うん、それに私の友達にもそっくりなんだよねぇ。

友達が言ってた―人間失格―って奴人識だったりして〜(笑)」


「かはは…って!!―欠陥製品―知ってんのか!?」


「欠陥製品?」


「死んだ魚のような目してる奴。」


「ああ;」



はここで納得してしまった。



「人識、ホントにいーちゃんの知り合いだったんだ。」


「同じ大学なのか?」


「うん、まぁその前からの友達でもあるけどね〜♪」


「うわっ傑作だ。俺が殺せねーはずだわ;

しかも、アイツの友達にマトモな奴はいねぇと思ったがホントにそうだったか〜(笑)」



人識は笑いながら言う。



「おい!どーいう意味だよ;」


「そのまんまの意味♪」


「……そういえば、人識って何歳?」


「ん?19」


「はい!?」



はかなり驚いた。背があまりにも小さいから中学生だと思ったのだ。



「私と同い年じゃん!!」


「あ?なにそんなに驚いてんだよ;」


「年下かと思った;」


「失礼なやつ…;」



人識は軽口でしかも笑っていたのに、目が笑っていなかった。



あー、やばっ殺されるかも;



の心配はよそに殺気は少しづつ消えていった。



「そういえば、。なんで昨日人殺したんだ?」


「ん?襲ってきたから(笑)」



人識の質問には笑ながら答えた。



「一回くらいヤラしてやりゃぁいいのに(笑)」


「残念、私はえっちぃ事は好きな人って決めてんのv」


「かはは、んじゃ、俺と一回遣ってみるか?(笑)」


「あはは〜抹殺してあげようか?」


「ごめんなさい;」



人識はの殺気が本気で恐くてすぐに謝った。



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