5話
5話
そして
着替えを待つ間
再び庶民ラーメン大会
「あ、これうまい」
「ちょーだい」
『…先輩』
後ろから声が聞こえる。
「お?着替えられたかにゃ?」
シャラン
『あの…この制服貰っていーんですか?』
二人が聞く。
しかし…。
「素敵だ」
『(僕らの傑作だ…)』
…うわぁ、近寄りたくないかも;
「(びくっ!!)」
は本心からそう思い、ハルヒは怯えていた。
でも声を掛けなくちゃいけない気がして
ちょっと…いや、かなり嫌だったけど、二人は仕方なく環に声を掛けてみた。
『せんぱ…』
二人は最後まで言えなかった。
言おうとした瞬間…。
「かわいいッきゃーv」
とか言いながら抱きついてきたからだ。
「なんて愛らしいんだ…まるで女の子のようじゃないか…!!
さっ!!お父さんにもっとその顔を見せて!!」
を抱きしめたまんま、環はハルヒのアゴをもっていた。
「いててててて首がもげる」
その光景を見ていたは苦笑いをしていた。
「ちゃんとハルちゃんカワイー」
「んな顔してんなら早く言ってよねー」
「これなら客もつくんじゃないか?」
「そう!!全ては計算どおり!!さぁ今こそ君達の価値が問われる時!!
その付け焼刃な美貌を魅せつけてこい!!」
…うわっ嘘つき
………
そして、二人は初めてお客さんの相手をしていた。
「くんのご趣味はなぁに?」
「んー読書と料理かな?」
「ハルヒくんはお肌のお手入れ何か特別な事を?すごくキレイv」
「イエ、特には。ハハハ(だめだ…何をしたらいいのかさっぱりだ…)」
二人はこんな感じに質問攻めにあっていた。
「二人はどうしてこの部に?」
ピクッ
はその言葉に少し反応する。
あはは。花瓶割ったなんて言えないなぁ
が苦笑していると、ハルヒがホントの事を言いそうになっていた。
「あ、それは花瓶を…」
ハ、ハルヒさん?;
は微妙に焦った。
でも、ハルヒは最後にまで言わずに何かを考えているようだった。
「?」
お客さんがキョトンとした顔で達を見ていた。
それを見ては、慌ててフォローをした。
「秘密♪でも、姫達に逢えたから嬉しいよ」
そう言って、はニッコリ笑った。
キュン
の近くにいた女の子は、顔を真っ赤にして下を向いてしまった。
ハハ、可愛い〜。それにしてもハルヒどうしたんだろう?
問題が解決してもハルヒはまだ考えていたので、は不思議に思っていた。
でも数秒後、ハルヒは何かを思い出したようにハッとしていた。
そして、下からのアングルで女の子を見つめた。
「?」
女の子は不思議そうにハルヒを見ていた。
「あ…えーと…飲み物の…おかわりいりますか?」
ドキッ
「え…あ…貰おうかしら…v」
「ハイ」
「あの、あたしも…///」
…困ったときは下からアングルだっけ?
たまには先輩の言うことも役に立つんだね
は何気に失礼なことを考えていた。
………
「なんじゃあいつらのっけから…ウケとる」
二人の様子を少し離れたところから見ていた、環がボソッと呟いた。
「初々しさが新鮮なんだろうな」
「うちにはいない敬語キャラだし」
「まぁの場合素でやってるけどね」
コソコソ…
環達は二人が見やすい所に移動する。
「は…?環様…?///」
………
「まあ…お母様は10年前にご病気で…?それじゃ家事なんかは…料理とか…」
「自分でやります。料理は好きですよ?」
「あら、それじゃあくんと同じねv」
「そういえば、そうだね〜(笑)」
「だね」
「///」
「それに、母は料理が得意なんで…入院中レシピをたくさん残してくれたんです。
それを1つずつ覚えるのは楽しいし、そういう時間が自分はとても好きなんです。」
「ハルヒ、今度ボクにも教えて?」
「うん、いいよ」
「くん、ハルヒくん…」
「ん?なに」
「なんですか?」
「明日も来ていい?///」
「喜んで?楽しみにしてんね(笑)」
「?あっそれは助かります」
「あ…私も///」
………
「て…天然…?」
「天然だな」
『二人ともテクいらず…』
こんな感じに二人の初めての接客は上手くいった。
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………
久しぶりの感想…
てか、短すぎですよね!?
すみません;(土下座)
次こそは、長くしたいです。