６話



「あら、環様。予約客の相手はしてくださらないのかしら…？」


「ああ！！ごめんよ姫！！ちょっとうちの子達が気になってしまって」


「…ずいぶん、あの子達にめをかけてらっしゃるのね？」


「はは。なかなか面白いヤツらだしな。そうだ、君も一度庶民ラーメンを試してみては？

やたら不健康チックでクセになるよ？」


「は…？まさか、環様がそんなものを…？」


「うむ。最近は駄菓子というものにハマっててねー。」



私たちが先輩の近くに行ったとき。

二人はそんな会話をしていた。



全くなんの話をしてんだか…；



「！ハルヒ！！こちらは綾小路姫だ。俺のお得意さまにご挨拶を」



『ハァ…お得意さんですか』



その人の顔を見てみると。

この前のムカつく女でした…。



「（あっこないだの…）」



できることなら挨拶したくないけど〜まぁいっか。



「よろしく〜？」


「どうぞ、よろしく…」


『（趣味は理解できないけど、…まぁ笑っとこう）』



「かわいいっvその表情初めて見た！！」


「ぅわっ！；」



なんか反射的に避けちゃったけど。

避けて良かったよね…？



「はにかんだ感じがカワイイ！！」


「ぎゃー。はなせ！ヘンタイー！！」



環の抱きつき行為を見て、はつくづくそう思った。



「…ご愁傷様。ハルヒ；」


「あの…環様…？」


『はははは。ハルヒ、また殿にセクハラされてるよー』



いつの間にか隣にいた光と馨。



「ってか、よく避けられたな。」


「まあね〜」



前を見ると、ハルヒがモリ先輩に助けを求めていた。



…頑張れハルヒ！



は心からそう思った。






………






ー次の日



今日はハルヒと一緒に、光と馨の席でお客さんの相手をしてんだけどさぁ…。



『はーいv 【どっちが光くんでしょうか】ゲーム！！』



なんですか？この単純なゲームは。

しかも、面白くない…。



「（なんてくだらないゲームなんだ…。楽しいのか？）」



ってかわかんない人なんているの？



「えーむずかしい」


「そっくりすぎー」


…いたわ。うん、双子だもんね。

ちょっとバカにしてました；



「くんとハルヒくんはどっちだと思う？」



お客さんの一人に聞かれて。

とハルヒは迷うことなく答えた。



『向かって右が馨で左が光』


『ブブーッはずれでーす』


「合ってますよ。二人とも似てるけど似てないし？」


「外れてないよ。よく似てるけどやっぱり違う」


「二人とも素敵…」


「心の目で物を見てるのね…」


『………；』


「確実に新しいテクで（天然・素）人気を高めつつあるな」


「うーむ」



影でそんな事を言われてたとは、二人は知らない。






………






「あら？ハルヒくん指…どうしたの？」


「ちょっとカッターでうっかり…」


「えー大丈夫ー？」


「へーきです。（…実は教科書にカッターの刃がはさんであったんだけど…）」



ー次の日



「ハルヒ〜」


「どうしたの？そんな慌てて…」


「私の携帯見なかった？」


「え？も；」


「ってことはハルヒも…？」


「とりあえず探そうか…」


「だね；」



ふと、窓の外を見てみると大きな水溜りにカバンが浮かんでいるのが見えた。



「は！？；」


「？」


「ハルヒが探してるのってカバン？；」


「うん、合った？」



あーやっぱり…；



「あちらのお品物ですか？」



窓の外に手を向けた。



「え？」



ピシッ



ハルヒわかるよ。その気持ち；

ってか、ちょっと待って…私の携帯…。



『………』



沈黙する二人。

それを先にといたのは、だった。



「と、取りに行こうか；」


「…うん」



暗いオーラを漂わせながら二人は進んだ。






………






私の携帯…絶対ぶっ壊れた…。



半泣きしながら歩いていると。



とんっ



「あっすみません」



ハルヒの声。



「あら…庶民の…」


『（お得意様の…）』



嫌な人にぶつかったなぁ。



「環様達のおかげで、小奇麗になれてよかったわねぇ？パッと見うちの生徒よ？」



いやいやいや！ここの生徒だから！；



「ついでに、育ちの悪さも直したらいかが…？」



そう言って、彼女は立ち去っていった。






………







「ハルヒー。多分あの人が犯人なんだろうね〜。ってか、ホントうざいんだけど」


「抑えて！（怒るのは無理ないよなぁ。それにしても、理由はともかく、

財布には、今週の食費が入ってるんだよなぁ。さすがに泣きたいぞ。コレは）」



ハァ…なにが悲しくて、水溜りに足突っ込まなくちゃいけないんだよ〜。

冷たいなぁ。クソッ；



『なにしてるの？二人とも』

ビクッ



「なんだ光と馨か！ビックリした；あ〜ちょっとした水遊び。ねぇハルヒ」


「うん、そんな感じ。それより二人は、どうしてここにいるの？」


「とハルヒが来ないから、殿に探して来いって言われたの」


「そうそう。んで、探してたら窓から二人が見えたわけ」


『それで、ここにいるホントの理由は？』


「あっやっぱ無理あった？」


「かなりね〜」



馨が笑いながら言う。



「ちょっと二人して、いろんなモノを落としちゃったから拾いに来たんだ」


『じゃぁ僕らも手伝ってやるよ』


『え？いいの！？』


「いいに決まってるじゃん」


「無駄口叩いてると殿まで来ちゃうよ？」


『さっ早く終わらせようか』




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………


お待たせいたしました！


久しぶりに更新です。


あともう少しで原作一話が終わりそうです。


頑張るぞ〜

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