2話



2話






「んじゃ!お先〜♪」


「は?」


「あ?」










草隠れの里についてすぐ、の声が聞こえたと思ったらもうそこにの姿はなかった。





ー道中




「やっぱり、君達なにもしなくていいよ。」


「はあ?なんでだよ!」



草隠れの里に行く最中、のいった一言に江狐は食ってかかった。



「それはだねぇ…。」


「どうせ、オレらが足手まといとかいう理由だろ。」



が言う前に蒼鹿が先に言った。



「当たり〜♪よくわかったね。」


「そりゃ、何回も言われてればな。」



それを聞いた江狐は、またに食ってかかった。



「またそれかよ!だからオレらは、弱くねぇって言ってんだろ!!」


「だからぁ、そう言ってる奴ほど死ぬんだよv」


「……(苦笑)」



このあと、と江狐はずっと言い争いをしていた。

そんな二人の様子を蒼鹿は苦笑いをしながら見ていたけど、そろそろ目的地に着くので声をかけた。



「おい、そろそろ草隠れの里に着くぜ。そんな騒いでていいのかよ。」



「あっ!」


「…忘れてた;」


「おいおい…。」





ー草隠れの里に着いて




まだ、入り口だというのに敵の暗部がたくさんいる。

三人はそれを遠くからみていた。



「んじゃ、お先に〜♪」



そんな声がして、二人が振り返るともうそこにはの姿はなかった。



「あっ、てめぇ!」



江狐の声が空しく響いた。



ムグ!



江狐の声があまりにも大きくて、蒼鹿が慌てて手で口を塞いだ。




「バカ!声がでけぇよ!敵にみつかったらどーすんだよ!!」


「あっ、わりぃ;」


「それにしても、アイツ消えんの早いな。もういねぇーし;」


「オレアイツのこと追いかけるから蒼鹿このへん任した;」


「ちっ…、めんどくせぇことになっちまったな。」


「いや、ホントに…。」






ー一方



は、二人から離れられて浮かれていた。




やっと、アイツらから離れられたー!!別れたあとに、巻物も奪い返したしぃ。あとは…。



「っというわけで、君達はさっさと死んでねv」


『!!』




ザッ



今まで隠れていた、敵の忍者達が次々に現れてきた。



「いつから、我々の事に気がついていた?」



敵のリーダー格の男が話しかけてきた。



「モロバレv(笑)」


「なっ!!」



敵は、隠れていたことをに気づかれていたと知り驚いていた。

そしては、そんな彼らを嘲笑っていた。



クスクスッ



「よく、そんなんで忍続けられるよね。…恥ずかしい奴ら。」



これならまだ、江狐さん達の方が強いよなぁ。



「なんだとー!!お前らやれ!」


「はぁ…、退屈させないでよ。」





…しばらくして、敵のリーダー格の男だけが残った。





こいつだけ残っちゃったなぁ、しかもあちらさんタフだし…。



「さっきまでの元気は、どうした?もう、お手上げか?」


「あはは。そうなんですよ〜、私アンタと違ってタフじゃないんで。」


「ふんっ、口先だけはまだ健在のようだな。まあ…さっさと死ね!!」



そう言って敵は、にトドメを刺そうとした。



ブンッ!



風の切る音がした。



あんなの避けられるに、決まってんじゃん。



は、それを当たり前のように避けようとしたら足に激痛が走った。



「っ……。(やばっ…足動かないや。死ぬのかな…。)」



目の前に鎌が来ていた。



…まぁ、それでもいっか。



は、静かに目を閉じた…。



ガキンッ!!


グシャ




「…?」



ナにかの当たる音がして、目を開けてみるとそこには倒れた敵と江狐がいた。



なんで…?



「たくっ、なに敵にやられそうになってんだよ。」


「なんで……たの…?」


「は?なに言ってんだ?」




パタン…



は、突然倒れた。



「おい!!」



は遠くの方で、誰かに呼ばれた気がした。










目が覚めたら、地面の上で寝ていた。



「…あれ?」


「ん?蒼鹿目覚ましたぞ!」


「あー、やっと覚ましたか。」



江狐と蒼鹿がの顔を覗き込んでいた。



「…此処どこ?」


「草隠れの里の近く。」



は、倒れる前のことを思い出した。



「…なんで、助けたの」


「オレが、来なかったらお前死んでたぞ。」


「なんで助けたんだよ!!」


「は!?感謝される覚えはあっても、文句言われる筋合いはねぇぞ!!」



の言葉に江狐は切れた。



「余計なお世話なんだよ!!誰が助けてくれって頼んだよ!!」


「…んだと!!」


「二人ともやめとけって!」



いい加減ヤバイと思った蒼鹿が止めに入った。



ポタッ…



の目から涙がでていた。



『!!』


「おい…?」



心配になって、江狐が声をかけてみた。



「なんで…アイツ等に似てるの…。」


「は?」



やっと、忘れられたと思ったのに…。



「私は…アンタ等みたいな奴が一番大嫌い!!」


「誰と似てるかしらねぇけど、オレらまでそいつ等と一緒にすんじゃねぇよ!

オレが言えた義理じゃねぇけど、他人をずっと信用しなくて楽しいか?」



江狐の言っていることは合っていた。


「…。」



…楽しいわけないじゃん。



「てか、なんでお前他人を信用しなくなったんだ?」



今まで、二人の会話を聞いていた蒼鹿いった。



「それ、オレも気になった。」



「それは…。」



は少し考えた。

この人達なら話してもいい気がした。

そして、二人にゆっくり話し始めた。数年前の出来事を…。























Top・Back・Next