<br> 2話<br>




2話




ーその夜



はまた、火影に呼ばれた。



また、任務か…。



そう思いながらは、火影の部屋に向かった。



ガチャッ



「ハロ〜じいちゃん、今度は何ランク?」


「おお、来たか。今回はSランクの任務じゃよ。」


「ふ〜ん、どこまで行くの?」


「雨隠れの里まで行って、ある人物を暗殺するようにとの依頼じゃ。」


「へー。」


「それで今回は、江狐と任務を遂行してもらいたい。」


「…じいちゃん、それホントにただのSランク?;」



は少し苦笑いをしながら言う。



「一応そうらしいが、十分に気をつけてくれ。」


「あっ、でも新技披露できるかも〜♪」


「………;(なんか心配だのう。)」


「…おい、頼むから街ごと破壊すんなよ。」



突然声がしたと思ったら、そこに江狐がいた。



「あっ、江狐!大丈夫だよ。いくら私でも街は壊せないから…多分?」


「(多分!?)」


「嘘いうんじゃねぇ。いつか街を壊滅状態にしかけたじゃねーか;」


「あはは、そうだっけ?」


『(やばい、街が壊れる!!)』



二人は、そう思った。


そして心配になった火影が江狐に陰話で話しかけた。



「〈江狐、を見張るんじゃ!〉」


「〈…了解〉てか、どんな術なんだ。」


「ん?あー秘密♪見てからのお楽しみ。」



ピシッ



二人が固まる音がした。


でも、それを無視しては話しかけた。



「そろそろ、行かない?」


「そうだな。」



そして、二人は任務に向かった。



………



ー数時間後



達は、無事任務を終わらせて里に帰ろうとしていた。


しかし出口に向かおうとしている最中、かなりの数の暗部たちが出て来た。



「…わーお、これはこれは皆さんどうしたんだろうね。江狐(笑)」


「お前、よく笑ってられんな(笑)」



そう言っているわりには、江狐も笑っていた。



「江狐だって笑っているよ。てか、たまには玩具で楽しまなくちゃねぇ〜♪」


「いい趣味してんなぁ。」


「あはは、まっ一人頭50人位かな?」


「わかった。」



………



しかし、いつまで経っても敵の数は減らなかった。



ザクッ!!



「……っ!!」



くそっ!油断した。



は、敵のクナイに斬りつけられ腕を怪我をした。



…やばいなぁ、早く片付けないと;



そして、は江狐に陰話で話しかけた。



「〈江狐、今から新技使うから絶対桜を見ないでね!〉」


「〈わかった。〉(てか、アイツ怪我してねぇか?;)」


そして、は印を組んだ。



「ー乱舞 血桜!」



あたりに桜が舞い始める。


敵の暗部は次々に、その桜に釘付けになっていった。



パンッ



その音がした瞬間、あたりに舞っていた桜が千切れてバラバラになっていく。



「?」


クスッ



そろそろかな…?



「あはっ、バイバイ♪」


「は?」



ザンッ!!



その瞬間、暗部たちも体も桜と同じ状態に変わった…。



………



「江狐〜大丈夫?」


「ああ。てか、すごいな今の術;なんて名前なんだ?」


「血桜だよv」



そう言って周りをを見渡すとバラバラに千切れた肉片ばかりが大量にあった…。



………



「んじゃ、帰るか。」


「うん、早く帰って寝るんだぁ〜♪」


「お前ホント、そればっかだな。」


「だって眠いんだもん。」



雨隠れの里を出て暫らくしてから、は江狐に呼び止められた。



「あっそうだ、ちょっと腕見せてみろよ。さっき、怪我したろ。」



「…な、なんの事かなぁ〜♪;」



なんで、知ってんの!?;



「しらばっくれんな、いいからさっさと見せろよ。」



やっぱりダメですっか…?;



「あ〜もう…。」



は、諦めて江狐に傷口を見せた。



ー治療している最中



「たくっ、なに玩具如きに怪我させられてんだよ。」


「うっ…;」



くそっ言い返せない;



「あんま、無茶すんなよ。」


「すいません;」



………



治療が終了したあと、がさっき溜まった不満を江狐にぶつけた。



「う〜なんで江狐には、すぐにバレんのかなぁ。」


「オレってば、観察力いいから〜。」


「表になんな!なんで!?」


「うっ…;」



今度は、江狐の方がつまった。



そしての顔が『言え!』っと脅迫していた。



「(…こわっ;)」



そして、江狐は諦めたようにため息を吐いてから言った。



「はぁ…。………オマエノコトガ…シンパイダカラダヨ……///」


「はあ?なに?」


「(…このやろう)あーもう、なんでもねぇ!てか、これくらい蒼鹿だって気づくと思うぞ。」


「…へーそうなんだ、結構嬉しいなぁ。それにしても、ナルト君。」



ゾッ…



江狐は、突然寒気がした。



「(なんだろう、いやな予感がする…。)なんだ?」



そして、江狐の予感は的中した。



「私の事、心配っっていうならもっと大きな声で言ってね♪」


「聞こえてんじゃねぇか!!///」



顔を真っ赤にしながら江狐は言った。



「あはは〜(笑)」















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