3話
3話
ー里に着いて
「じいちゃん、任務終わったよ〜。意外と簡単だった。」
怪我したけど…;
「…。(オレは、すっげぇ疲れた…。)」
「ご苦労じゃったな。おや?江狐元気ないのう、なにかあったか?」
「……なんもねぇよ。」
「ならいいが…。そういえば、。新術は使ったのか?」
「ん?あー使ったよ(笑)」
「威力は、どうだったんじゃ?」
「人が木っ端微塵v?」
「………;;」
の言葉に火影の顔が引きつっていた。
「ま、まぁ今日はもう帰っていいぞ;あっ、江狐は少し残ってくれ。」
「わかった。」
「わーい、江狐じゃあね!」
「またな。」
が部屋を出て行ったあと、部屋にはナルトと火影だけになった。
「…ナルト、ホントご苦労だったのう;」
火影は、心の底からそう思った。
「…ああ(苦笑)」
それに対してナルトは、苦笑いするしかなかった。
………
ー次の日
「………。」
はふと、時計を見てみると軽く12時が過ぎていた。
「…行こ…。」
それだけ呟いてはアカデミーに向かった。
ガラ…
教室の扉を開けると、目の前に顔に青筋を立てたイルカ先生が立っていた。
「………。」
あ〜あ…;
次の瞬間、イルカ先生の怒鳴り声が教室に響く。
「コラァ!!お前は何回遅刻したら気が済むんだ!!」
「あーごめんなさい。」
は素直に謝る。
「それで、今日の遅刻した理由はなんだ?」
の遅刻した理由はいつも意味はわからないが面白いためクラスの皆は楽しみにしていた。
でも一方の方はというと、いつもなら皆に付き合うが今日はあまりにも眠くてそんな気力は残っていなかった。
だから…。
「…眠くて。」
その一言で片付けた。
『(うわ〜普通だ;)』
クラスの皆は一斉にこう思った。
「もう席についていいぞ。次からは気をつけるように。」
「…はーい。」
一応返事はしたものの、の頭にはイルカ先生が言ったことが全くはいっていなかった。
は、自分の席に向かう。
席についた瞬間、真っ先にナルトに声をかけられた。
「、おはようってばよ!!<お前来るの遅すぎじゃねぇ?>」
「…あーナルトおはよ〜。<あはは;てか、ナルト朝から元気だねぇ。感動するよ。>」
「、眠そうだな。<オレだって眠いわ;>」
「うん、ホント眠い;とーいうわけで、おやすみ〜。<んじゃ、ナルト寝ようか〜♪>」
「寝るの早すぎだってばよ;<ああ、そうする。>」
そう言って二人は眠りに落ちていった…。
………
ー放課後
目を覚ましたら全ての授業が終わっていた。
先に目を覚ましたナルトはのことを起こそうとしていた。
「…!」
そして何回か呼びかけてやっと、が反応した。
「ん…ナルトおはよ…。」
寝起きのはまだ少しボーっとしている。
「やっと起きたか、お前起きんの遅すぎ。」
教室には、既に誰もいなかったのでナルトは素で話していた。
「あははは;あまりにも、眠くてさぁ;」
「まぁいいや、そろそろ帰るか。」
「そうだね〜。」
そして二人は、誰にいない教室をあとにした…。
………
ー夜
「じっちゃん、用件ってなんだ?」
「…ナルトたまにドアから入って来い;」
窓から入ってきたナルトに、火影が注意する。
でも、すぐに本題にいった。
「それで用件というのはのう…。」
バン!!
扉が開く音が聞こえるとともに、聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「じいちゃんハロー!ヒマだから来たよ〜♪」
それは、久しぶりに任務が休みでヒマだっただった。
「…あれ、ナルト?(笑)」
「よう、(笑)」
「なんじゃか。」
「話し中?なら出てくよ。」
「いや、いい。それでナルト用件というのは、卒業試験のことなんじゃが…。」
卒業試験という単語が出た瞬間、ナルトの雰囲気が一気に変わって僅かに殺気も出ていた。
「…おいじじい、また落ちろって言うんじゃねぇだろうな。
オレは三回も落ちたくねぇーぞ。」
そう言ってナルトは、火影にクナイを突きつけた。
「(おーお、やってくれるのう;)ナルト落ち着け;」
あ〜あ、キレちゃって。じいちゃんの首にクナイ突きつけてるし。
「ナルト卒業試験二回も落ちてるの?ホントにドベだったんだね(笑)」
「ちげぇよ!オレだって好きで落ちてるわけじゃねぇ!!」
好きで落ちてたら、ただの物好きでしょ;
は軽く苦笑しながらそう思った。
「まぁ、落ち着いて?てか、じいちゃん最後までいってないし。ねぇ?」
は火影に聞く。
「うむ。誰も今回は落ちろとは言っておらん。」
「………はあ?んじゃ、用件ってなんだよ。」
「ミズキっていう中忍がおるじゃろう、そやつがこの所不審な動きをしておっての。
どうやら、おぬしを利用しようと考えてるらしいのじゃ。
それで、いったん落ちた振りをして見張っててほしいのじゃ。」
「うわっ;アイツじゃねぇけど、ホントめんどくせぇ;」
「まぁいいじゃん、受かれんだし。」
「まあな。」
ガチャ
また、扉が開く音がした。
「じっちゃん、任務終わったぞ。」
それは、任務を終わらせたばっかりの蒼鹿だった。
「あっ、シカマルお疲れ〜(笑)」
「なんで、 が此処にいてオレがシカマルだってわかるんだよ;」
「は?…あっ!!」
ふとナルトの方を見てみると、呆れた感じでこっちを見ていた。
そして一言…。
「バーカ(笑)」
「うるさい!!悔しい〜シカマルには一回も出来なかった!!」
その様子を見てナルトはケラケラ笑っていた。
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