4話
4話
「なぁの奴、オレになにをする気だったんだ?」
が騒いでいるなか、シカマルはナルトに質問する。
「あぁ、多分お前のことも玩具にとしようと思ってたんじゃねぇ?」
「…玩具ってなんだよ;」
シカマルはナルトの言っている意味がわからず、聞き返した。
「にからかわれて遊ばれる奴のこと。」
「………。」
一瞬の沈黙、でもすぐに…。
「は!?まて、これはいつから考えられてたことだ?」
「オレがあいつの正体に気づいた時から。」
「それって、いつだよ。」
「けっこう前?」
「なんでもっと早く言わねーんだよ!!<そんな危険な事;>」
「しょうがねぇーじゃん!オレだって脅されてたんだよ!!<言ったらこれねvとか言いながら!しかも笑顔で!!>」
二人はに聞かれないように、重要な部分は隠語で話をした。
「あ…あー…なんとなく分かったわ;<お前も苦労すんな…;>」
「………;」
「あっそうだシカマル!」
ビクッ!!
二人は今まで騒いでいたに急に話しかけられて驚いた。
「なに二人して驚いてんの?」
「いや、別に…;」
「なんでもねぇーよ;」
「なら良いけど私はてっきり二人が私に聞かれちゃまずいような事を、話してるのかと思ったんだけど…な〜んだ気のせいかぁ(笑)」
『!!』
「き、気のせいだろ;なっシカマル!」
「ああ;」
「ふ〜ん。」
動揺しすぎだよ、二人とも。
「…それよりお前オレになにか聞こうとしてたんじゃねーの?」
「あっそうだ、シカマルは私がだって気づいてた?」
「あ?あーなんとなくな。」
「………私演技が下手なんですか?」
『はぁ!?』
の突拍子のない言動に二人は驚いた。
「だってナルトにもすぐにバレたしさ、シカマルにもすぐにバレたじゃん!
なんか、スゴイ自信なくすんだけど〜…。」
「はぁ…それは、オレだからじゃねぇ?なぁ?(あ〜あ、いじけてるし;)」
ナルトはシカマルにも聞く。
「ああ、付き合い長いしな;(そんな、いじけることか…?;)」
「だから、そんないじけなくていいと思うぞ。」
「だけどさぁ…。」
火影は三人の様子を苦笑しながら見ていたが、放っておいてはいつまでも続きそうだと思い咳払いをする。
コホンッ
その音で三人の動きは止まり、火影の方を見た。
「明日は大変だからのう、今日はもう帰っていいぞ。特にナルト;」
「あはは、確かに。頑張れナルト(笑)」
今までいじけていたが、もう笑っているのを見てナルトは内心苦笑していた。
「…ああ(女ってわかんねぇ…;)」
さーて、私も部屋に帰るかなぁ。
が部屋からでようとすると、ナルトに呼び止められた。
「!」
「なに?」
「一応聞くけど、お前の名前は でいいんだよな?」
あぁ、そういえばちゃんと名乗ってたことなかったね…でも…。
「…不満だよなぁ。」
「なにが不満なんだよ。」
シカマルが疑問に思い聞いてきた。
「えー二人に微妙な事でバレたからv」
「そんなことで不満になるなよ…;」
シカマルは軽く呆れながら言った。
「んで、どうなんだよ!」
ナルトは再び聞いてきた。
そして、は半ば諦めたように言った。
……ハハハ今までバレた事はなかったのになぁ、まあ…。
「… であってるよ(笑)あっついでに言っとくと二人と同い年だから。」
そう言った瞬間、二人の顔は笑みに変わった。
もニッと笑う。
そして…。
『よろしく!!』
三人は笑いながら同じ事を言った。
その様子を見ていた火影は嬉しそうに微笑んでいた。
………
ー次の日
「…い、!起きろ!!」
「あー…なぁに?」
「もう夕方だぞ、早く行かないと卒業できねぇぞ!」
バッ!!
はそう言われた瞬間、布団から飛び起きた。
ゴンッ!!
部屋に鈍い音が響く。
それは、急に起き上がったの頭とナルトのおでこがぶつかった音だった。
「っつう〜…(泣)」
「…ってぇ〜、お前急に起き上がってくんなよ…;」
ナルトは自分のおでこに手を押さえながら言った。
「…ごめん…大丈夫…?」
「ああ…。」
「そういえば、なんでナルトが此処にいるの?」
「じっちゃんに頼まれたんだよ。が中々起きないから起こしてくれって。」
「あーなるほど。」
「てか、早く行ったほうがいんじゃねぇ?」
「なんで?」
「だから、もう夕方だって言ってんじゃん;」
「あっ!!えっ、でもナルトは?」
「オレはもう終わってるし。」
「ズルイ!」
「お前それ言ってるヒマあったらさっさと行けよ;」
「あっやばい!」
それだけ残しては慌ててアカデミーに向かった。
そんな様子を苦笑しながらナルトを見ていた。
………
はなんとか卒業試験が終わる前に着いた。
「遅いぞ!」
「ごめんなさい〜。」
「まぁ良いから、分身の術をやること。」
「はーい。」
適当で良いよね〜、でも全部まともなやつだとつまんないから怪しげな効果音と物体作ろう♪
バッキュン!!
は自分の分身5体と未確認系の物体を1匹作った。
それを見た瞬間イルカとミズキは黙ってしまった。
『………。』
よしっ!!二人とも反応が面白い!
「…どうですか?」
「…あー分身もよく出来てるし合格だ!アカデミーに入った期間が短いのによく頑張ったな。
あとは、その効果音とそれはどうにかしなさい;」
そう言ってイルカはあの物体を指差した。
「アハハ(笑)」
もう帰っていいかなぁ
「んじゃイルカ先生、またね〜♪」
「またな。」
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