<br> 5話<br>



5話




試験も無事に終わり、はナルトを探していた。



ナルトどこかなぁ〜♪



外には合格した生徒達が沢山いた。


でも、その人並みの向こうにブランコに座っているナルトがいた。



「ナルト!<演技大変ですねぇ。>」


……。<まあな、その様子だとお前も間に合ったようだな。>」


「大丈夫…じゃなさそうだね;<うん、それにただ合格するのも面白くないから効果音と未確認系の物体もだしてみたんだv>」


「………。<よく手の込んだことするよな。>」



二人の会話は一方は暗く、もう一方は明るかった。


そんな二人が話してる中、合格者の母親達がこっちを見てなにか言い始めた。



「ねぇ、あの子よ………。」


「例の子よ。一人だけ落ちたらしいわ!」

 ・ ・


「フン!!いい気味だわ…。」


「あんなのが忍びになったら大変よ。」


「だって本当はあの子…。」


「ちょっと、それより先は禁句よ…。」


「………。」



…なにも知らないくせに。



それでも、はまだ我慢をしていた。



「それに一緒にいるあの子、頭おかしいんじゃない…?」


「あんな子と一緒にいて。」



この言葉には切れた。



「…あんた等の方が頭おかしいんじゃない?それに人が誰と居ようが、あんた等には関係ないでしょう。

たくっ…一々影で言ってんじゃねーよ!このクソババァ!!」


「なっ…!!」


「これだから、親のいない子は!!」


「それでも、あんた等みたいな奴らよりはよっぽどマシだと思うけど?」


!もういいから…。」



ここでナルトがをとめにはいる。


「なっ!わかった…。」



は嫌々ながらナルトのいうことをきく。

そして、その場を離れた…。




………




しばらくして、あの母親達から離れたあとナルトが素で話しかけてきた。



「お前さぁなにやってんの?;あんなのほっとけばいいんだよ。」


「だってー…」

「だってじゃねーよ。こっちは慣れてんだから(笑)」



そう言ってナルトは笑った。


でも、その笑顔がには辛かった。



…こんなことに慣れるわけないのになぁ



「ナルトのバーカ!(笑)」


「おい!!;」



でもは、あえて笑う事にした。


すると後ろから誰かに呼ばれた。



「ナルト君、ちゃん」


『ミズキ先生!!』




………



ナルトとミズキが話している。


は、それを静かに聞いていた。



「イルカ先生真面目な人だから…。小さい頃に両親が死んで、何でも一人で頑張ってきた人だからね。」


「だからって、なんでオレばっかり。」



ナルトは少し不満げに言う。



「自分に似てると思ったんじゃないのかな。君には本当の意味で強くなってほしいと思ってるんだよ。

きっと…イルカ先生の気持ち少しは分かってあげられないかな………

親のいない君だからこそ…。」

     ・・・・


「……でも…卒業したかったんだぁ。」


「…………ッ」



は二人の会話を聞いて笑いを必死に堪えていた。



ヤバイ!笑いそう;でも笑ったらまずい!!



「(あーあ、なにしてんだこのバカ;)」



と、内心呆れながらナルトはミズキの話を聞いていた。



「仕方がない」


「え?」


「君にとっておきの秘密を教えよう。」




………




火影の部屋に報告に行くと、そこにはシカマルもいた。



「よう」


「うむ、帰ってきたな」


「おう」


「ハロ…っ」



そこでついに、の我慢の限界が来た。



「も、もうダメ…!!あはははははっ!!なにあれ、面白すぎ!!」



は床に座り込んで、床をバンバン叩いていた。


そんなの様子に火影とシカマルは驚き、ナルトは呆れてみていた。


そして、一番最初に口を開いたのが火影だった。



「どうしたんじゃ、あやつは;」


「…てか、なにに笑ってるんだアイツ;」


「お前まだ笑ってたのかよ…;

アイツ、オレがミズキと話してるときから笑いを堪えてたんだよ;」


「だって、ナルトの演技がアカデミー賞もんなんだよ!?

ミズキはミズキでこっちはアイツの正体知ってんのに、真剣に話してくるしさぁ

ホント、面白いんだけど!ヤバイ…笑いすぎておなか痛い!!」


「あーでも、ナルトの演技はオレも感動もんだと思う(笑)」



これに関してはシカマルも納得してくれた。


「でしょ!?」


「…お前らなぁ;」



ナルト、本人はどう反応すればいいのやら。









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